クリント・イーストウッド監督作はいずれコンプリートしようと、ようやく第一作を。
主人公に対するストーカーの話だとは知っていたが、そのままそのとおりだった。そしてそれ以上に面白いわけでもなかった。残念ながら。たぶん、ストーカーが今ほど一般的でなかった頃にはそれなりに衝撃作ではあったのかもしれない。が、今となってはもはや、想像や期待までにも達しない。『13日の金曜日』『ハロウィン』的なホラーを「期待」してしまうせいかもしれない。最後は呆気ない、と言う感じ。『エスター』が比較に思い浮かんでいるせいか。
確かにストーカー、イブリンのキャラクター造型はうまいといえばうまい。妄想と現実の境目が曖昧になって、バランスの良い現実的な判断ができなくなっていく過程とか。
だが、完全に現実的な判断力を失わずに、それでも執着してしまうぎりぎりの線、イブリン主観ではなく、観客の共感が得られるバランスでストーキングが描かれればもっと面白くなるのではないかと残念。
伏線を張ってそれを回収するシーンの衝撃など、うまいと思える展開はあるのだが、はやり時代の問題だと思われる。
0 件のコメント:
コメントを投稿