法廷ものとしてまず関心をもつ。主役の松山ケンイチ演ずる判事は高機能自閉症スペクトラムという設定だが、そういえば『僕達はまだその星の校則を知らない』のスクールロイヤー(弁護士)も軽微なそれであるような描かれ方をしていた。ASDと法律は相性が良いように、それぞれのドラマで描かれている。実態としてそういう傾向があるのかはわからないが。
全体に、感動的な場面がいくつもあった優れたドラマだった。
『シナントロープ』のレギュラーメンバーだった鳴海唯が、あちらとはまるで印象の違う軽やかさでヒロインを演じていて、調べてみると『地震のあとで』にも出ていて、あの子か! と結びついた。これは今後に期待かもしれない。
松山ケンイチはむろん見事だったが、上司の遠藤憲一がまた素晴らしかった。現実と理想の間で引き裂かれながら職務に努めるリアリティと虚構性のせめぎ合いを見事に演じていた。
最後のエピソードは、複雑な設定が徐々に明かされるミステリー的興味もあり、よくできているなあと感心もした。
「分からないことを分かっていないと、分からないことは分からない」は授業でも引用したり。