休校が続くなか、生徒の話題作りにと、遅ればせながらコラボしてみた。
最初に打ち込みのリズムトラックを作ったのだが、作ってみると、星野源の弾き語りはやはり相当にテンポが揺れているのだった。
音源に合わせると、途中からテンポがかなり速くなってしまうのが、ドラムトラックであからさまになるので、テンポアップを抑えて、むしろ弾き語り音源の方をリズムトラックにあわせて加工した。それもやりすぎると、今度は映像と合わなくなるから、微妙に。
ギターは、最初アドリブでイケないかとしばらく試してみたが、最後までミスなしで弾くことは到底無理だとわかり、結局アレンジを決めて練習した。
演奏に使ったコード進行は以下の通り。
CM7 B7 Em9 G7 Db7-5
CM7 B7 Em9 G7
Am7 Bm7 Dm7/G
CM7 B7 Em9 G7 CM7 B7 Em9 G7
CM7 B7 Dm7 G7 CM7 F9-5
CM7 B7 Em9 G7 CM7 B7 Em9 G7
CM7 B7 Dm7 G7 CM7 F9-5
CM7 B7 F9-5
コードはネット上にもいろんな分析があるが、それらを参考に自分でも耳コピをして。
「F9-5」なども、サイトによって「F7#11」とか「B+/F」とかいう表記も見たが、和音としては「F9-5」と同じなので、覚えるには馴染んだ「F9-5」で。
とても面白い。いろいろな意味で。
1コーラス目はコードチェンジが1小節ごとだが、短い間奏の後、2,3コーラスは1小節に2回、つまり2拍ずつのコードチェンジになっているのだ。メロディは1コーラスと同じなのに。
出だしがCだが、すぐにB7なので、ドミナントモーションからのEmで、なるほどGメジャーの曲なのだとわかる。ただし4つ目のコードはG7なので、これもドミナントモーションで、冒頭のCに展開するようになっている。
その中で、最初のG7の後にはDb7-5が入っているのはG7の裏コードからのドミナントモーションということだ。
「CM7 B7 Em9 G7」2回の繰り返しの後、3回目も同じメロディなのに「CM7 B7 Dm7 G7 」になるところも良い。「B7 Em9 」がドミナントモーションなら、「Dm7 G7 」もドミナントモーションでCへ戻るケーデンスになっている、という合理性があるのだが、この一時転調は好きなパターンだ。
サブドミナントのCの後のF9-5の使い方もお洒落。CからFへの4度進行だが、Fに7thが含まれるのはブルースの特徴であり、かつF自体がトニックであるところのGからみて7thでもある。ジャズのコード進行としては定番だが、上の裏コードといい、星野源、こういうアレンジを知っているんだな、と感心。ジャズ的にはやはり「F7#11」だよなあ。
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