台湾映画。『一秒先の彼女』以来だが、タッチとしては似ている。いくらかの超常現象を含む青春映画であり、ハッピーエンドを期待するばかりの映画。高校のバンドの歌姫が、卒業して20年後、若くして命を絶つ。ふとしたことから高校卒業前にタイムリープしたメンバーの一人、主人公が、彼女の死に繋がる成り行きを変えようと奮闘する。
タイムリープ先は1997年。この頃の台湾の高校生にとって日本が憧れだった。ヒロインは安室奈美恵のように日本でスターになることを夢見ている。その夢が、中途半端に続いてしまうことが悲劇になるこちから、主人公はその夢の実現を邪魔しようと画策する。同時に、ヒロインを応援したいという気持ちとの板挟みにもなる。
手放しで賞賛するほどの巧みさはないが、もちろんこういうのは「愛おしい」映画なのだった。
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