2026年1月18日日曜日

『ファイト・クラブ』-日常破壊願望

 観たことはある。さりとて、十数年ぶりに観始めて、見覚えがあるなどということはちっとも感じない。それどころか、終盤で明かされる大どんでん返しの基本設定をさえ忘れていた。ひどい。

 とはいえ序盤の展開と最後のカタストロフは覚えていた。どうなっちゃうんだ、これ、というラストシーン。

 なるほど、序盤の「ファイトクラブ」の発足にいたる、日常をぶち壊したい願望はうまい。というか、うまいのは全編で、やはりデビット・フィンチャーだ。壊したいという願望と、まもるべきという執着がせめぎあう終盤のスピード感も無論うまい。

 だから面白い映画ではあるのだが、集中して映画を楽しむぞ、という構えがないと「うまい」が「楽しい」や「面白い」につながらない。

 それにしても、あの日常破壊願望は、どの程度、人々に共感されているのだろう。されているからこその人気作ではあるのだろうが。


0 件のコメント:

コメントを投稿