2020年1月19日日曜日

『幕が上がる』-悪くない青春映画

 とあるサイトで本作が推薦されていたのを読んだのと、ちょうど演劇経験者の娘が帰省していたので、急遽レンタルして。
 ももクロに対する興味は皆無だが、高校演劇についての興味はいくらかある、という感じだが、ともあれ、皆で何かを作り上げる系の話は、よくできていれば面白くならないはずはない。監督が本広克行なのが不安だが。
 結果、悪くない映画だった。
 平田オリザのワークショップの様子が収録されているというメイキングも併せて借りてきた。メイキングを見るとえらく面白そうなのに、できあがった作品はそうでもない、というケースも多いが、本作はその落胆もなかった。それでも、その場面を撮ることにどれほどの苦労と手間と想いがこめられているかを知ることのできるメイキングはやはり感動的なのだが。
 なるほど、ももクロが初の映画出演ということで、そこでの映画作り経験と劇中の演劇作りがシンクロするわけだ。
 主演の百田夏菜子は、メイキングを見ると頭が悪そうなのに、初体験の演技に対してはえらく勘が良さそうで、実際に映画の中では、ちゃんと感動的な台詞を感動的に見せる。後からネットで見るとそういうキャラクターとして一般的にも見られているのか。

 ところで、始まってすぐに、背景となる山並みに見覚えがあるぞと思ったら、高校名が出てくるところで、やっぱり、となった。我らが故郷が舞台なのだった。どこの場面かわからなかったが、我が母校もロケに使われているらしいことが、エンドロールで確かめられた。
 知っていて観始めたんじゃないのか、とは同郷の家人の弁だが、いや、知らなかった。

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