フジテレビの「ヤングシナリオ大賞」の創設は1987年というから、私が大学生の頃で、第一回の坂元裕二も第二回の野島伸司も、大体同世代。なんとなく思い入れもあって、見つけると観るようにしているのだが、四半世紀も続く有名なシナリオライター登竜門だというのに、心に残るような作品にはなかなか出会えない。
今年度の「隣のレジの梅木さん」も、もしかしたら脚本はいいのかもしれないが、残念ながら映像化されたテレビドラマはひどいものだった。しかもそれが、基本的に脚本のせいではないかという印象を与えるのだ。人物の造型がシリアスでありながら深みに欠けて、行動が唐突にすぎる。なんら観る者に(とりあえず私に)何の共感も切迫感も感じさせない。物語の展開そのものもそうだ。主要な登場人物三人の抱える問題を並行して描きながらそれをからめる、というねらいは悪くないんだろうと思う。だからもしかしたらやはりこれは演出や編集のせいかもしれない。
なんだかここんとこ、映画もドラマも残念な印象を語る記事ばかりだ。これはそれこそ残念な印象を読者に与えるような気がする。辛口批評が痛快、とかいうような切れ味を見せるほど書き込んでもいないしな。まあ、自分用のメモ・備忘録ということで御寛恕を。
原作の思い入れがあるとそれをドラマ化するとイメージ変わる事よくあるよな。ヤングデイズの編集撮影は火曜サスペンスを作ってるぜ。
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