『幸せカナコの殺し屋生活』第2シーズンの新キャラクターで笑わない少女を演ずる鈴川紗由が気になって、出演作を調べてみたら、これに出ているという。どの子だったかと観直してみるとなるほどちゃんと存在感があるのだが、キャラクターや髪型は変わっていて結びつかなかった。ついでに『御上先生』にも出ているのだが、こちらはまるで目立たない(ついでにここで高石あかりと同じクラスメイトになっているのだった。そして高石あかりは『ベイビーわるきゅーれ』で殺し屋を演じ、鈴川は『幸せ』で殺し屋になる)。
そのまま全編観直してしまったのは、これはまた改めて見てみると、それぞれの登場人物を細かく映す演出が実に丁寧であることに感心したからだった。それぞれの場面でそれぞれの人物にどういう感情が生じているかを実に丁寧に掬い上げている。高石あかりを初めてとする役者陣がうまいということもあるが、基本的には演出がよく考えられていて的確だからできることでもある。あらためて確認すると監督の英勉は『幸せカナコの殺し屋生活』の演出でもある。
さて、あろうことかもう一晩、まるまる観直してしまった。これはマンガ原作をどうシナリオ化しているのかが気になったからだった。原作本を片手に、時々はマンガを読み進め、ある程度進んだら映画を再生し、止めては読み進め…。
教室を舞台にした会話劇ということで、これを文化祭向けの舞台劇に書き下ろせないかと考えていたのだった。この、すさまじく面白い物語を適切に戯曲化して、的確に演出すれば、面白い舞台劇になることは間違いない。
だがしかし、ただちに実現を考えるには一点、ハッピーエンドでないところが玉に瑕ではある。映画も原作も同じく、人の悪意を最後のオチに使っていて、文化祭に向いているとは言いがたいところがためらわれる。
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