2015年1月20日火曜日

『ウェス・クレイヴン's カースド』(Cursed)

 題名に俳優名の入った邦題の映画は危ない、という一般論は当たっている。同様に、わざわざ邦題に入れられた監督名に引かれて観るが、それほど期待はしていない。
 とはいえウェス・クレイブンである。『エルム街の悪夢』(おお、変換すると「得る無害の悪夢」となる!)も『スクリーム』シリーズも大好きだ。去年あたりには『スクリーム』シリーズ4作品を娘と見倒した。脚本も『スクリーム』のケヴィン・ウィリアムソンだ(『鬼教師ミセス・ティングル』『パラサイト』の脚本も書いてる!)。
 とはいえ(上げ下げするが)、さすが監督の名前入り邦題映画である。あのCGの人狼のちゃちさは何? 結末も、もう一ひねりあるかと期待してるとそのまま終わってしまう(カットされているわけでもあるまい)。
 とはいえ、さすがウェス・クレイブンだという手慣れた演出の冴えも、随所には見られた。腹が立つほどひどい映画だというわけではない。こういうB級ホラーの洋画を見たくなるという欲求は、ジャンク・フードを食べたくなる欲求に似ている。これで、誰が人狼なの? という謎の演出が『スクリーム』シリーズ並にスリリングなら手放しでお気に入り入りなんだけど。
 主演のクリスティーナ・リッチはどこで見た娘かと思って考えたら『モンスター』のセルビーだった。もう一人の主演、ジェシー・アイゼンバーグは『ゾンビランド』の主役だ! と気がつきはしたが、『ソーシャル・ネットワーク』のマーク・ザッカーバーグだったことに気づかなかったなんて! それにしてもどれも似たようなオタク少年役だこと。『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイアにしろ、『トランス・フォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフにしろ、アメリカ映画って、こういう冴えない男優がエンターテイメント映画の主役に選ばれるのが不思議だ。観客の憧れよりも共感を誘う意図なんだろうか?

1 件のコメント:

  1. トランスフォーマー おんもしろかった。
    冴えない男、、、か、、それがまた良い
    よくぞおもちゃをあそこまで、、、ミクロイド7が懐かしい。

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