『ケンガンアシュラ 2』
格闘技の論理の構築と、背景となる人物の物語を、ちゃんと描いていて、続きを見たくなる。録り溜めずに見ている。
『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』
こちらも前シリーズから引き続き楽しんだ。どちらも、戦いの背景にある、人物のかかえるドラマを描くことで物語に深みを与えているが、それよりもさらに、戦いに論理を持ち込んでいるところが興趣を増している。戦いの劇的な展開や決着に心を動かされるのは、そこに心がちゃんとついていけるからで、背景ドラマも、戦いの論理も、それを保障しているのだ。『ブルーロック』は前シリーズ以来の、娘との合同視聴で、毎回、本物のスポーツ観戦のように盛り上がった。
『来世は他人がいい』
ヤクザものの面白さは、市民には縁のない非日常性にあるのだろうが、この物語では、そこに架橋する主人公の現実感覚と、それでもヤクザを凌駕する思い切りが、奇妙な綱引きをするところが面白さを生んでいた。全く途中のまま話が終わっているが、これは続きが作られる必然があるとも言えず。
『村井の恋』
高校を舞台にしたちょっと変形の恋愛コメディ、というよりかなり思い切ったギャグが満載の、お手軽アニメだと思っていたが、途中から物語性が増してきて、最後は意外や意外、おそろしく感動的だった。あのぶっ飛んだギャグが高密度で連発される、アニメの質など考えていないような深夜アニメが、1クール完結で物語を構築して、泣かされるほど感動的に落ちるとは!
『ダンダダン』
サイエンスSARU制作で、アニメの質は高かった。だが、物語的にはもう一歩。日常に潜む怪異は西尾維新以来量産されるようになったが、先に行かない感じがもどかしい。
『「物語」シリーズ オフ&モンスターシーズン』
シリーズ久しぶりの新作。長い時間が経っているが、物語の中はほんの1,2年が続いている。怪異ありミステリーありで、アニメのレベルも高く、楽しかった。
『魔王2099』
アニメのレベルは総じて高かった。「魔王」ものにはうんざりしているのだが、魔法と未来SFをまたぐ珍しい設定で見続けた。日野聡の主役は初めて?
『チ。―地球の運動について―』
録り溜めたまま見ていない。2クールあるので引き続き来期に。