2024年12月31日火曜日

2024年第4クール(10-12)のアニメ

『ケンガンアシュラ 2』

 格闘技の論理の構築と、背景となる人物の物語を、ちゃんと描いていて、続きを見たくなる。録り溜めずに見ている。


『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』

 こちらも前シリーズから引き続き楽しんだ。どちらも、戦いの背景にある、人物のかかえるドラマを描くことで物語に深みを与えているが、それよりもさらに、戦いに論理を持ち込んでいるところが興趣を増している。戦いの劇的な展開や決着に心を動かされるのは、そこに心がちゃんとついていけるからで、背景ドラマも、戦いの論理も、それを保障しているのだ。『ブルーロック』は前シリーズ以来の、娘との合同視聴で、毎回、本物のスポーツ観戦のように盛り上がった。


『来世は他人がいい』

 ヤクザものの面白さは、市民には縁のない非日常性にあるのだろうが、この物語では、そこに架橋する主人公の現実感覚と、それでもヤクザを凌駕する思い切りが、奇妙な綱引きをするところが面白さを生んでいた。全く途中のまま話が終わっているが、これは続きが作られる必然があるとも言えず。


『村井の恋』

 高校を舞台にしたちょっと変形の恋愛コメディ、というよりかなり思い切ったギャグが満載の、お手軽アニメだと思っていたが、途中から物語性が増してきて、最後は意外や意外、おそろしく感動的だった。あのぶっ飛んだギャグが高密度で連発される、アニメの質など考えていないような深夜アニメが、1クール完結で物語を構築して、泣かされるほど感動的に落ちるとは!


『ダンダダン』

 サイエンスSARU制作で、アニメの質は高かった。だが、物語的にはもう一歩。日常に潜む怪異は西尾維新以来量産されるようになったが、先に行かない感じがもどかしい。


『「物語」シリーズ オフ&モンスターシーズン』

 シリーズ久しぶりの新作。長い時間が経っているが、物語の中はほんの1,2年が続いている。怪異ありミステリーありで、アニメのレベルも高く、楽しかった。


『魔王2099』

 アニメのレベルは総じて高かった。「魔王」ものにはうんざりしているのだが、魔法と未来SFをまたぐ珍しい設定で見続けた。日野聡の主役は初めて?


『チ。―地球の運動について―』

 録り溜めたまま見ていない。2クールあるので引き続き来期に。


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