2021年1月20日水曜日

『サマー・オブ84』-またしても小品

  突然アマゾン・ビデオのおすすめに浮上したサイコスリラーを観てしまう。

 だが、悪くないものの満足感も低い小品だった。

 少年グループの描き方は『スタンド・バイ・ミー』『IT』『スーパー8』のパクリで、といってそこに何か愛しいものがあるかというとそうでもなく、1984年という設定も、まあお国柄の問題かもしれないが、実際に当時を知っている身からするとリアリティがなく、だからサスペンス・スリラーとして面白ければ良いのだが、それには脚本の作り込みが浅かった。

 ドンデン返しが1回しか起こらず、それは想定内だし、バッドエンドなら、とことん怖くすればいいのだが、物語の終わりに、世界の見え方がかわってしまうというコンセプトは、ナレーションで語られるだけで、画として見えてこない。

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