映画版が公開中なのだが、そちらではなく、テレビ版を配信で。三日で全話。
去年の第2クールの放送だから『SSSS.DYNAZENON』とか『ゴジラ・シンギュラポイント』と同じ時期の放送だ。スカートの主題歌がすごくよかったものの、勝手に、オフビートなほのぼのギャグアニメなのかと思って見なかった。
ところがこれがミステリーなのだと知って、しかもすごくよくできているのだという評価があり、その良さを語る上で内田けんじの名前が引き合いに出されていることから俄然観てみようということになった。
1話だけでもちゃんと観ればよかった。そうすれば既にただものではないことはわかっただろうに。
会話にウィットがあって、次々と出てくる登場人物が明確な印象がある。そして引きとしての事件と謎。
最後まで観れば、カタストロフにつながりそうなサスペンスと怒濤の展開に、伏線の回収と救い。さまざまな要素が高いレベルで作られている。
そして会話はずっと面白い。やりとりのウィットはむろんだが、主人公の小戸川のキャラクターが、演じている花江夏樹の見事なキャラクター作りとともに、絶妙な魅力となっている。
そして、アニメでしかできないメタな仕掛けが、驚愕の結末とともに訪れ、そこにカタルシスと救いが重なる。
恐るべき傑作。
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