バンクシーに興味はあるものの、まとめて知ろうとしたことはなく、作品も、目に入る偶然に任せているだけだった。テレビ放送を見つけたので録画してみてみる。
これはNHKのドキュメントシリーズ『世界サブカルチャー史』だ。ある時代、ある地域、イギリスやアメリカやヨーロッパのサブカルチャーの歴史をざっとたどって通観できる。
もちろんバンクシーだからアート(美術)界隈を中心とする歴史だが、そこには権威づけられたハイアートとサブカルチャーの緊張があり、アートが社会にとって、大衆にとってどういう意味があるか、という問いかけがある。デュシャンの「泉」はあざとすぎ、ただの「意図」が見えるだけで心が動かないが、バンクシーはさまざまな問いの形がそれ自体新鮮でありながら、「絵」としても心を打つから見事だ。
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