2024年6月15日土曜日

『TENNET』-辻褄

 話題作だし、クリストファー・ノーランだし。ようやく。

 『ファブル』のアクションはすごいなあと思って見たが、ハリウッドになるとスケールが違う。だが違いすぎて無感覚になる。すごさがインフレしている。旅客機を空港の建物につっこませる大がかりなスタントも、考えればすごいことはわかるのだが、邦画がそれをやることの「がんばっているな」という想像力を超えているからもう同じようには感動できない。

 さて時間の逆行という妙な設定は、あちこちでは面白かったが、それが一貫しているかどうかがどうにも計りがたく、なんとなく怪しいという感じがしてしまってノリきれなかった。

 どうなんだろ、ちゃんと辻褄は合っているんだろうか。あの妙な設定。どうも時々は都合良く順繰りに展開してるように感じたが。

 それと、主人公のヒロインに対する執着もよくわからなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿