『スクリーム』シリーズ第4作の前作は2011年で、1から3までを見直した上で観たのは、ブログ開始前、10年以上前だった。娘と一緒に観たのは覚えているが、記憶力の良い彼女ほどにはこちらは詳細を覚えていない。ストーリーはもちろん、誰が犯人だったかも。ただ、おそろしく面白いシリーズであることは間違いなく、ウェス・クレイブンの評価は『エルム街の悪夢』よりもこちらの方で支えられている。
さて、ウェス・クレイブン亡き後、シリーズとしては完全にそのままの設定で時間も経過して、シリーズのレギュラーも、生き残りはちゃんと出演するというサービス。
シリーズの特徴である、映画内に、ホラー映画に対する批評を織り込むユーモアは健在で、そのための役割がちゃんと前シリーズオタク少年の姪という設定も楽しい。
基本的には命を狙われる危機から逃れる、命をかけた鬼ごっこのサスペンスでできている物語なのだが、もう一つ、誰が犯人なのかという興味が物語を引っ張る。これも、このシリーズの特徴で、犯人を複数にしておくことで、あるエピソードではこの人を犯人候補から外すしかない、という推論が、結局全員を候補から外すことになってしまうという展開を実現している。うまい。
好奇心も恐怖も、最後のカタルシスも文句のないレベルでできている。数々のフランチャイズムービーシリーズでも、外れのない良作。
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