アメリカ国内の分断とジャーナリズムの問題が重要だとは思いつつ、どちらもそれほどに深く刺さってはこなかった。日本国内に分断がないとは言わないが、武力衝突に発展する可能性はとりあえずなかろう。ジャーナリズムもやはり他人事感が強くて。どうみても戦場(というより戦闘の渦中)に深入りしすぎだろと思い、「やり過ぎ」と感じてしまった。
それよりも、単に戦争というテーマがよく描けているなあ、ということでよくできた映画ではあった。戦争になると、なんであんなに、ある線引きで他人を人でないものとして扱えてしまうのか、と。演出も演技も撮影ももちろん一級品だから、そこはもう実に「面白かった」。
それと、ロードムービー的な展開が面白さを感じさせるのだが、あれはなんでなんだろ。『すずめの戸締まり』の低評価の中で、その要素だけは買えた。物語に伴走したという記憶が残るせいだろうか。
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