震災後1年の時点で公開されたドキュメンタリー。題名にあるとおり、震災復興や原発事故に取り組んでいる人たちのインタビュー。原発事故について言及している人たちは基本的に反原発・脱原発の立場の人たちばかり。まあそうだ。今更原発推進の立場の発言を対置したドキュメンタリーを作ればそれはそれですごいだろうが、そういう人が「Friend」であることは難しいだろうし。
中でも小出裕章さんの話がひびいたのは多分、本人の長い間の科学的で合理的で真摯な問題への関わりが背景にあるからだ。
それとFRYING DUTCHMANの「humanERROR」の長回しはすごかった。You-tubeにもいろんなバージョンがあるが、映画中の映像に匹敵するのはこれか。
レコーディングされたものも、Liveによっても、これほどの力をもたないものがあるのを見ると、吐き出される言葉の力はパフォーマンスそのものに拠っているってことだ。
作品のテキストだって素晴らしいと思うけど。
それでも、映像の美しさも、出ずっぱりの岩井俊二自身の深刻そうな顔も、例によって「岩井美学」で、それが問題をバランス良く捉えることよりも、情緒的になんだか真摯な気分にさせることだけにひっぱっているんじゃないかという疑念も拭えない。
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