ダニー・ボイルだから、そう外しはすまいと思うが『ビーチ』のような微妙なのもあるしなあ、と危惧もあったが、結局のところ危惧どおりだった。
衰えた太陽に地球上の核爆弾を集めて打ち込み、賦活化しようという計画のために宇宙を旅する宇宙船の中で…。なんだか聞いたような話だ。
そしてそれ以上ではない。ひととおりのサスペンスもドラマもあるのはわかるが、どうにも何かを言う気にならない。どこかに心を揺さぶられるとかいうことは起こらなかった。
そして最後の方は、カットが短すぎ、動きすぎで、もやは何が写っているのかわからない場面が続いて、参ってしまった。起こっていることの「だいたい」はわかるのだが、そんなものが「だいたい」わかってどうなるというのか。
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