2017年11月1日水曜日

『ペイチェック 消された記憶』-アクション映画なのかSF映画なのか

 最近、ベン・アフレックづいてる。
 「ペイチェック」では何の映画化わからなかったが、CMを見ると近未来SFのようだ。
 電気的な刺激で記憶を消す技術が開発された未来、高額な報酬と引き換えに3年の記憶を消すことを条件に、あるコンピューター製品の開発にかかわる仕事を引き受けた主人公が、空白の3年間をめぐる事件に立ち向かう。高額な報酬はなぜか銀行口座にはなく、わけのわからないガラクタ類を、記憶のない時間の自分が預けて寄越す。命を狙う敵から逃れつつ3年の間に何があったのかが徐々に明らかになる、というわかりやすいサスペンス。
 「ガラクタ」が、さまざまな逃走や闘争の際に次々と使用されていく仕掛けは楽しい。が、いささかできすぎで、うまい! と感嘆させられるほどに練り込まれているわけではない。派手なアクションも、派手すぎて白けてくる。この感じは、と思ったらジョン・ウーなのか。なるほど『MI:2』だ。
 ベン・アフレックも『アルゴ』や『チェンジング・レーン』のような魅力的な人物を演じるでもなく、アーロン・エッカードも『幸せのレシピ』の好漢ぶりを連想できないほどのどうということのない悪役で、どうにも人物の魅力もなく。

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