フレンチ・ホラーの先駆けということで知ったアレクサンドル・アジャのスプラッター。先にパスカル・ロジェの『ゴーストランドの惨劇』を見て、これはこのくくりで複数見てもいいかと。
屋敷に押し入った男に一家が次々と殺されていくというだけの、『十三日の金曜日』『ハロウィン』『スクリーム』あたりの殺人鬼物の縮小版。最近では『パーフェクト・トラップ』がこれに近い。低予算で作られていることは、上記のそれぞれ第一作と同程度か。
それだけの話だから、もう緊迫感と恐怖の演出しかない。そしてそれはきわめて質が高かった。再生を止めて、いったん落ち着いて衝撃に耐えようと思うほどの緊迫感だった。
ドンデン返しは悪くないが、そこに至る、わかってから解釈がかわるような伏線があるでなし、単に意外だというだけの無理矢理な「返し」だった。そこで評価するのには無理がある。
それでも、そういう意外性自体が心に残ってしまうという効果は確かにあって、何やら面白かったような印象もないではない。
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