テレビの方で新シリーズが始まるというので、そこまでの劇場版を。ついでに前テレビシリーズの関連エピソードや劇場第一作『ゆめみる少女の夢を見ない』も観直して。
テレビシリーズから劇場版3作が完全につながっていて、それが次のテレビシリーズにつながっている。
さて『ゆめみる少女の』が面白かったようには、その後の2作は、話に起伏がない。『おでかけシスターズ』は設定に決着をつける意味で必要なお話ではあったが、残念ながらそれほど物語的な企みはなかった。ひきこもりのヒロインが高校進学するにあたっての葛藤や、通信制高校の是非など、見所はありそうでもあったが。このエピソードについては、やはり前テレビシリーズの、二重人格が消えてしまう喪失感の圧倒的な強さに比べて弱い。
『ランドセルガール』は、いわば高校生編の終わりとして、そもそもの思春期症候群の発症にかかわる主人公の葛藤に決着をつける展開が描かれる。これはなんとも感動的だった。大団円の直前に、そもそものシリーズの発端だった「他人に認識されない」症候群をもってきて、その解決が大いなる救いになるという構成も見事。
これで新テレビシリーズの大学生編はだらだらと展開しないか、不安もありつつ期待。
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