2015年6月30日火曜日

『ルームメイト』(原題「Single White Female」)

 今邑彩の「ルームメイト」をひとから借りて予備知識無しに読んで感心していたら、その少し後でそれがベストセラーになっているという記事を新聞で見た。妙なシンクロだと思っているとあれよと映画化と、あろうことか武富健治が漫画化する。映画も好意的な評価を見たりして、いずれは観たいと思うし、武富健治の漫画は連載では追わなかったがこれもいずれは単行本で読もう。
 というわけで『ルームメイト』だが、こちらは20年以上前のアメリカ映画。ルームメイトが実はサイコで…って話だろうとは思っていると、はたしてまったくそのとおりなのであった。そしてまったくそれ以上ではないのだった。悪いところはない。そつなくできている。サイコなルームメイトがじわじわと異常性を表して、とうとう監禁された主人公が反撃に転ずる、というあまりの予想通りの展開は、もうその恐怖の細かい仕掛けと演出だけが頼りのはずだ。これがあまりに凡庸。まったく予想を超えない。せめてどんでん返しがあるかと思っているといきなり放送が終わる(こういうテレビ放送はエンドロールを流さないので)。
 残念。週末に観るべきだった。

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