2015年7月5日日曜日

『ダレン・シャン』(監督:ポール・ワイツ)

 こういう映画のことを書くのはしんどい。それだけは自分に課しているとはいえ、こうどうでもいいと。このあいだの『王様ゲーム』『生贄のジレンマ』みたいなのは、それはそれで言いたいことがあって、それなりに書きたいとも思うのに。

 原作未読。話題のダーク・ファンタジーに触れとくか、といったくらいの動機で。
 『ハリー・ポッター』も、読めばたぶん面白いのだろうが、映画でしか触れていない。『アズガバンの囚人』はなんといってもアルフォンソ・キュアロンだから面白かったが、それ以外はそれほど愛着はない。
 同様に、「ダレン・シャン」も、原作を読めば面白いのかもしれない(もちろんつまらないかもしれない)。が、まあ映画はこんなもんだろうな。聞けば原作ファンの間でも映画の評判は芳しくないという。続編が作れないほどだというから、この手のシリーズ物としてはひどい部類なのだろう。アマゾンのカスタマー・レビューも、あろうことか星の数が下へいくほど多い。
 いやまあ、それでも映画はそこそこ面白かったよ。原作への思い入れのないぶん、期待値も低い。肉弾戦がなぜかカンフー・アクションになっちゃうアンバランスさは、狙い所のわからん映画だとは思うが。主人公が後半になるにつれて格好良く見えてくるところなぞはちゃんと描けている。でもまあ、満足感のようなものを感ずるのは難しいなあ。やっぱり。
 それにしても重要キャストの一人、ジョン・C・ライリーは最近『おとなのけんか』で見たばかりだというのに、調べてみるまで同一人物だと気づかなかった。うーん、あまりに役柄が離れてて。

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