2016年1月18日月曜日

『フローズン・グラウンド』(主演:ニコラス・ケイジ)

 シリアル・キラーもの、といえばとりあえず観てしまう。特に猟奇的な描写を欲求しているわけではないのだが。同じ設定、テーマのものを比較してみたいという興味が湧くからか。ゾンビものといい、人類消失ものといい。
 それにしても録画したものを続けて観た2本が、奇しくも二週続けてテレビ東京の「サタ・シネ」を観てしまったということになって、なんだか、やれやれだ。それでもまあ『キリング・ミー・ソフトリー』よりは面白かった。なんだか密度があったなあ、と。
 とはいえ、手放しで絶賛はしない。『羊たちの沈黙』を求めているわけではないが、デヴィッド・フィンチャー『ゾディアッック』に比べてその重量感は比較にならないし、捜査の様子を丁寧に描いているという点で比較できる、BBC制作の名作『第一容疑者』に比べても、もちろん軽い。
 とはいえ、別件逮捕の犯人をどうやって落とすか、とか、落ちるまでに家宅捜査で証拠が発見できるのか、とか、それなりにサスペンスの盛り上げ方のうまいところもあって、夜の徒然に観るには悪くない映画だった。いやしかし、夜が徒然なわけでは決してないのだが。

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