2018年5月23日水曜日

『サイコハウス(The Sitter)』 -特筆すべき点のない

 子守り(The Sitter)のために雇った若い女性が、その家の主人に対するストーカーだったという、まったくそれだけの話。
 家庭内における、常軌を逸した人の恐怖といえば『ルームメイト』とか、最近では『The Visit』だが、もちろん比ぶべくもない。
 無論それほどの期待をしたわけではないが、こういう、まったく予備知識のない、しかも放送枠的に基本的にB級だろう作品に、思いがけない拾い物があることを期待しても、まあほとんどかなえられないことはわかっていたのだが。
 もちろん問題は脚本だ。あまりのひねりのなさが残念ではある。やはりもっと工夫を凝らしてほしいと素朴に思う。
 といって時折お目にかかる、腹立たしいほどのひどい作品などではない。こういう、明らかに低予算のB級映画でさえ、例えば『ソロモンの偽証』くらいのグレードの邦画よりも、はるかに「まとも」にできているのだった。出演者の演技も、演出も。
 どこかしらの配給会社が買うだけのレベルではあるということなのか、米映画の地力なのか。

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