2019年2月11日月曜日

『ロング・グッドバイ』-楽しみ方がわからない

 名高いハードボイルドの名高い映画版。あちこちで言及されてはいるので観た気になっていたがやっぱり観たことなかった。
 終わりまで観て呆気にとられる。どう観れば良いのかわからない。
 菊地成孔と伊集院光の対談でこの映画の見方について教わった。なるほど、物語の結構などを考えてはいけないのだ、と。
 そう思えば、夜の海はドキドキしたし、ラスト近くのメキシコの並木道も良かった。エリオット・グールドが歩いてくるだけでも良いし、遠ざかって行く途中ですれ違うおばあさんとワンステップ踊るところも、映画的に見事な絵作りだ。
 それでも、原作にあるという友情が描かれない映画の「物語」に、何を見いだせば良いのか。70年代的ニューシネマ的頽廃? わからん。

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