2021年5月2日日曜日

『シャークネード2』-C級にとどまる

  竜巻に鮫が巻き込まれて降ってくるというC級映画だとは聞いていたが、人気があって6作まで作られているという。下手物とはいえ、面白くなければ続編が作られたりしないのだから、それなりに面白いのだろうと、中でも評価が高いらしい『2』を観てみる。

 終わってからネットで見るとテレビ映画なのだった。なるほどC級だ。

 それはいい。金をかけられないのならCGがチャチいのも許す。

 だが残念ながらまるで面白くなかった。

 ツッコミどころが無限にあるというのは看過してもいい。面白さが優先されるなら。だがそれがどこにある?

 痛快さとかサスペンスとか家族愛とか、描かれている娯楽要素はどれもあまりに薄味で特に心に響かない。

 鮫映画としての感興は鮫自体の恐怖であるはずだが、鮫がむやみといっぱい出てくる物語自体の設定のせいで、一体あたりの扱いが軽く、あっさり人が死ぬか鮫が死ぬかしかない。

 それならば物量作戦の恐怖があるかといえば、それはCGにかける予算の問題か、それほどの密度にはない。『ワールド・ウォー・Z』のような圧倒的な物量の鮫の恐怖なら、それはそれで面白くなりそうなのに。 

 ということで単に「おバカな」C級映画にとどまる。

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