ループ物は宿題のように見る。邦題がわかりやすくそれを示しているが、英題は『A Day』。ぴったりだと思うがそのまま日本の観客の注意をひくのは難しいか。
韓国映画らしい、感情的な演技過剰がいくらか鼻につくが、基本的にはよくできた話だった。
事故で娘が死ぬ場面に遭遇した主人公が、ふいに事故の2時間前に戻って目覚める。なんとか娘を救おうとするが果たせず、この2時間を繰り返す…という展開はループ物のあるある。
だが数回それをやったところで、もう一人の男がそのループに介入してくるところで、おやっと思う。初めてだ。数人でループするなら今までもあったが、一人だと思っていたループが、途中から一人ではないとわかるパターンは。
彼も妻をこのループの中で失くして、なんとかそれを阻止しようとしていたのだった。二人は協力して事故を回避すべく奮闘し、ようやく回避できたと思ったら…。
と、ストーリーの意外な展開があい次ぐ。
ループの発生する「原因」はもちろん合理的に説明されるわけではないが(最近はネイティブアメリンの呪い、というパターンをいくつか観たが)、「因縁」が明らかになる展開にも引き込まれる。
最終的に悲劇が回避される展開の劇的さも含めて、質の高いエンタテイメントだった。
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