2023年2月5日日曜日

『ガントレット』-やりすぎ

 観たのはたぶん20年以上前だから、もちろん細かいところはまるで覚えていない。ラストのバスが蜂の巣になる銃乱射シーンはすごいシーンだとは思ったが今観るとどうなのか。クリント・イーストウッドが主演だとは覚えていたが、監督でもあったか。

 警察上層部の汚職を巡る裁判の証人を、警察とマフィアがグルになって消そうとする。証人の護送を任されるイーストウッド演ずる警官もろとも殺そうと、実に派手な銃乱射をくりひろげる。ラストのバスだけでなく、最初は木造家屋が一軒潰れるし、次にパトカー、そしてバスなのだった。

 両側から銃撃すると味方に当たるから、囲んでの銃乱射は非現実的なのだが、まあこの大げさな描写こそをやりたかったのだということはよくわかる。題名がそれなんだし。もうほとんどそこにしか意味はない。追い詰められた二人の逆襲とかいうストーリーにそれなりのカタルシスはあるものの、それよりまあやりすぎだよなあという感想が先に立つ。当時のイーストウッドらしいダーティヒーロー映画として観るしかないのだな。

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