サイコ・ホラーの佳作『エスター』の続編であり、前日譚。
監督は交代している。とはいえ宣伝では好評だったので期待していた。主役のエスターを、当時12才だったイザベル・ファーマンが、25才になって、そのまま演じている。
悪くない。が、一筋縄ではいかない意外な展開になったなあと思っていると、いささかあっさりと終わる。なるほど、これは前日譚という設定のせいである。モンスターを倒して終わりになる前作とは違うのだ。
倒したかと思うと簡単には決着しないモンスターと言えば『13日の金曜日』のジェイソンであり、『ハロウィン』のブギーマンであり、第一作の『エスター』のエスターがそうだった。
ところが前日譚である本作では、エスターが勝者であることは予め決められている結末だから、相手を一般人とする以上、決着はあっさりするしかないのか。
それにしても、単に筋立てというだけでなく、ジャウム・コレット・セラの演出は巧みだったのだと、決して悪くない本作を観ても、やはり一段上の前作を再評価してしまうのだった。
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