娘たちは劇場で観てきたが、そこまで興味がもてなかったが、『舞姫』に似ているので観てみて、という生徒の申し出があって。
なるほど、主人公とヒロインの関係は豊太郎とエリスにずいぶん似ている。ヒロインが主人公に依存的なのもそれゆえの媚態も。
一方で我々世代にはいやおうなく『犬神家の一族』でもある。これはどうみてもわざとだ。
それはともかくどうかというと、途中までの田舎の田園風景が妙に良い雰囲気だと思っていたが、鬼太郎父が活躍しだすとアクションのレベルが上がる。乱闘シーンでは、他のシーンとはレベルの違う作画で、驚嘆のアクションを見せる。
こりゃすごいと思っていたが、その後のヒロインの悲劇を描くクライマックスから、さらに展開する本当のクライマックスまで、作画のレベルが落ちるだけでなく、キャラクターの造型まで、ちゃちなテレビアニメレベルになってしまう。大人の鑑賞に堪える映画なのかと勝手に期待していたが、残念ながら子供だましだった。
主人公二人の関係性だけは何だか良い雰囲気だったなあと、思い出すとちょっと良い感じではある。
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