2016年7月10日日曜日

参院選

 ふとしたことから東京で立候補している三宅洋平の選挙演説をYouTubeで追っかけていて、先週末には生で体感しようかなとも思って娘を誘ったのだがノらず、結局YouTube観戦のまま参院選当日となった。演説のバックで流れる生演奏がやたらと良いので、生で聴きたかったのだが。
 結果の落選については、残念ではあるが、まあそういうものでもあろうと思う。
 さて、熱心な支持者はこの結果にも陰謀論を唱えるのだろうか。
 得票数について不正が行われたと主張するのは典型的なトンデモ陰謀論だから無視するとして、連日の「選挙フェス」が大手メディアで取り上げられないことについては、三宅陣営自身が「陰謀」を主張していた。「これだけの盛り上がりで当選しないはずはない。」と。
 これがどこまで正しいか、わからない。メディアとしては、ニュースとして取り上げるほどの盛り上がりではないのだと主張できる。事実、当選圏内には到底届かない票数で落選したではないか。
 だから、ニュースで取り上げなかった大手メディアが、後ろめたいことのない公明正大な理由を述べることが可能であることは認める。
 だがそれでも、メディアが面白がって取り上げることによって、ある潮流が起こりうる可能性は大いにありそうなことでもある。メディアは、その気になれば三宅洋平を国会議員にできたはずだ。
 つまり「支持が広がらなかったから取り上げなかった」のではなく「取り上げなかったから支持が広がらなかった」のではないかという疑いは、それほど無理のない感触として信じられる。
 とすればメディアがそれをしなかった理由は何だ。
 そこにはやはり「陰謀」の感触があるようにも思われるのだ。
 だがそれは、特定の「ある筋からの圧力」である必要はないかもしれない。現場の記者、デスク、編集権を持つディレクター、プロデューサーが、自分の保身の為に三宅洋平を取り上げることを自粛した可能性は大いにある。それが、実際には存在しない「陰謀」の感触を生み出しているのかもしれない。

 とはいえ、三宅洋平が支持を集めるとしたらそれも一時のポピュリズムでもあろう。実際に改憲派がこれだけの支持を集めているのも事実なのだ。信じがたいことに。
 だがそのリアリズムを想像することも可能ではある。時としてやはり自民党を支持するのが現実的だろうな、という気は大いにするのも事実だし。
 だからといって安倍的リアリズムなんて、やはりそれはそれで妄想じゃないかと基本的には思う。


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