2019年3月10日日曜日

『ハード・ソルジャー 炎の奪還』-B級そのもの

 ジャン=クロード・ヴァン・ダムを観ようと思ってしまうのは『その男 ヴァン・ダム』の好意的印象からだが、ああ、やはりB級だった。「なんとかソルジャー」とかいう代表作があったなあ…と怪しいうろ覚えの記憶があったのだが、『ユニバーサル・ソルジャー』にあやかった邦題なのだった。「炎の奪還」という副題も、日本語としてどうなの、というひどいセンス。確かに人質の「奪還」が映画の主題なのだが、「炎の」って何?
 といって原題の『6 Bullets』では意味不明だし。人身売買による子供の代金が「銃弾6発」だった、というのだが、これは何かの隠喩なんだろうか? わずかな金額、というなら6ドルでよかろうに。6発の銃弾が物語的に意味を持っているような様子もなかったなあ。
 ついでに落ちぶれた主人公は肉屋をやっているんで、物語中で敵方から「ブッチャー」と呼ばれるのだが、これが何か効果的とも思えないし、娘を誘拐される父親が総合格闘家という設定も、何の効果があるかわからなかった。
 うーん、無い物ねだりをしてもしょうがないか?

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