NHKが、なんだか似たような単発ドラマを、同じ45分枠で、一日おいて2本放送するのはなぜなのかわからない。見てみる。こういうことは前にもやっていて、いつも落胆させられる。さて。
いや、どちらも、相当にダメだった。がっかりした。好感がもてる、というようなこともない。
前者は伊吹一フジテレビヤングシナリオ大賞佳作だそうだし、後者は「創作テレビドラマ大賞」の1063作から選ばれた大賞作品だという。それでこれか。
どちらも、テーマに対する掘り下げも、ドラマとしての緊迫感も、甘い。なおかつどちらも演出が、いかにもテレビドラマ、の感情を描くことに腐心して、結局作り物じみている。
前者なら、「反出生主義」の絶望を描くことに対して、まるで真剣ではない。軽く「生きにくい」人たちを描き、当然のような予定調和で甥っ子と主人公のほのぼの友情に決着する。
後者も、それぞれに生きにくい事情を抱えた二人が、立ち直って前を向く話ではあるのだが、それがどういう論理で成立するかについて、特段の新鮮さはない。
どうしてこういうドラマが、わざわざ作られるのか。「ドキュメント72時間」の一編にも及ばないドラマが、それなりに金をかけてまで。
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