2015年1月29日木曜日

『TRICK 劇場版 ラストステージ』

 テレビシリーズから劇場版まで、ほとんどのシリーズ作品を観ているから、いわば決着をつけるつもりで観る。時を追ってどんどんつまらなくなっているから、期待はしていない。
 だがこれだけの人気シリーズの完結編として作られているのだ。最後くらい気合い入れて作っているのかもしれないと(しないといいつつ)微かに期待もしてしまう。
 だが結局つまらなかった。むろんあちこちに相変わらずのギャグが利いているのは認める。だがそれだけだ。初期シリーズでは、ちゃんと「トリック」に感心したりもした。だがここまできて、金のかかった劇場版で最終作だというのに、このばかばかしい、トリックとも言えない謎の真相は何事だ? じゃあ、上田と山田のシリアスな恋物語が切なく描かれたりするか? まあ最後はそれなりに感慨もあるんだろうが、まあそれなりだ。他にどんな面白さがある? 無論、強引に途上国開発を進める日本人への批判とかいう真面目なテーマが、観るに値する程の深まりを見せるなどということはありえない。一体何を面白がればいいのか?
 なぜこういう期待作の脚本がこれほどチャチいまま制作が進んでしまうのか? それこそ謎だ。

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