よくできた、面白い映画だったのだが、小学生だった娘にはさすがに難しく、評判は芳しくなかった。
そこで今回は高校生になった娘と再チャレンジ。
やはりよくできた、とても面白い映画だった。
インフルエンザのような接触・飛沫感染の伝染病が世界中に流行する、というそれだけの映画なのだが、その設定、現実に起こる様々な問題、それに直面する人々の人間ドラマ等々が間然することなく描かれている。マット・デイモンが主役なのだと思っていたが、出番のないシーンも多く、むしろ群像劇だと言った方がいい映画なのだった。グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤールというアカデミー女優が、それぞれまるで主演ではないところも徹底している。
確かにCDC(アメリカ疾病管理予防センター)の宣伝映画なのではないかという揶揄もあるように、医師や疫学者たちが活躍する映画だが、それはそれ、困難に立ち向かう人々を真っ当に描く物語が感動的でないわけはない。途中で死んでしまうケイト・ウィンスレットの医師も、途中で拉致られてしまうマリオン・コティヤールの医師も、物語の中では良い仕事をしている。
中でもジェニファー・イーリー演ずるアリー・ヘックストール医師のエピソードは、ワクチン開発に至る自分の体での治験や、医者である父親との別れのシーンなど、最も感動的なエピソードを演じていた。
だがしかし、高校生の娘はまたしても、いまいち、という評価なのだった。確かに、盛り上がって興奮して笑って、泣いて、という映画ではないけどさ。
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