2017年8月25日金曜日

この1年の映画 -3年目

 ブログ開設3年目は、転勤で忙しくなったというような理由もないではないが、なによりブログの記事を書くことが負担になって、次の映画を観られないというような悪循環が続いた。どれもこれも、観てから記事を書いてアップするまでに2週間くらい経っているものばかり。観た日とアップの日付もズレまくっている。

 さて、この1年で観たのは次の50本。
 初年度は75本2年目は60本だから、さらにペースダウン。

『ゼロ・グラビティ』 -サスペンスを阻害するもの
『オブリビオン』 -どこかで見たSF映画
『ある子供』 -何が欠けているのか
『セッション』 -とにかく上手い
『エバー・アフター』 -「シンデレラ」のアナザー・ストーリー
『セルラー』 -巻き込まれ型サスペンスの佳品
『大脱出』 -考えるのが億劫な
『ヒット・パレード』 -多幸感に満ちた世界
『レクイエム』 -ヴァン・ダム映画として充分、でも残念
『日本のいちばん長い日』 -重厚な画面に歴史の断片が現前する
『ER~救急救命室』 -映画作りの層の厚さ
『首吊り気球』 -奇想の現前は遥か
『ツイスター』 -悪くはない娯楽作品ではあるが
『グラスハウス』 -質の低いサスペンス
『アパートの鍵貸します』 -すごいのに楽しめない
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 -文句のない娯楽作
『人造人間13号』 -軽く、軽く、ゾンビ物を
『バイオハザードⅣ アフターライフ』
『バイオハザードⅤ リトリビューション』 -不全感の残る大作化
『アメリカン・ビューティー』 -病んだアメリカへの寛容
『君の名は』 -IMAXの力か
『ドント・ブリーズ』 -満腹のホラー映画
『シカゴ』 -ミュージカル仕様
『この世界の片隅に』 -能年玲奈のすごさ 価値あるアニメ化
『スティーブ・ジョブズ』 ー狂気と演説
『ハーモニー』 ーアニメが不自然を描く困難
『ジャッカルの日』 -淡泊で緊迫のクライム・サスペンス
『LIFE!』 -つぐづく幸せな気分になれる映画
『アクロイド殺し』 -映画における叙述トリック
『モンスターズ/地球外生命体』 -愛しい怪獣映画の佳作
『クローバー・フィールド』 -完成度の高い怪獣映画
『グエムル』 -奇妙なバランスの傑作怪獣映画
『天国の日々』 -寡黙なドラマ、雄弁な風景
『龍の歯医者』 -初舞城王太郎は
『La La Land』 -圧倒的な演出力
『告白』 -精緻に組み上げられたミステリー映画
『パーティクル・フィーバー』 -楽しくもドラマチックな科学ドキュメンタリー
『パーフェックト・ストレンジャー』 -面白さの想定が空振りしている
『天国と地獄』 -犯罪捜査の過程はマル
『アフター・アース』 -作られる必然性がわからない
『ある日どこかで』 -ロマンチックなタイムトラベルものだが
『コラテラル』 -展開のスピード感と余韻
『あの頃ペニー・レインと』 -隅から隅まで良い
『心が叫びたがってるんだ』 -あんな逃避に納得できるのか?
『ジュラシック・ワールド』 -テレビで見たんじゃなぁ…
『ザ・ドア 交差する世界』 -拾い物のドイツ映画
『クライムダウン』 -山岳風景の美しいサスペンス映画
『羊たちの沈黙』-「アメリカ的」なもの
『アルゴ』 -過不足ない娯楽作
『めぐりあう時間たち』-いずれ観直して

 『ER』『アクロイド殺し』『龍の歯医者』はそれぞれテレビ用に作られたもので、劇場公開作品ではないが、それも含めてようやく50本か。
 そういえば独立した記事として書いてないが『博士の愛した数式』を見直して、あらためてそのひどさに呆れたりもしたんだっけ。

 例によってベスト10を選ぼう。

『セッション』 -とにかく上手い
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 -文句のない娯楽作
『アメリカン・ビューティー』 -病んだアメリカへの寛容
『ドント・ブリーズ』 -満腹のホラー映画
『この世界の片隅に』 -能年玲奈のすごさ 価値あるアニメ化
『LIFE!』 -つぐづく幸せな気分になれる映画
『La La Land』 -圧倒的な演出力
『告白』 -精緻に組み上げられたミステリー映画
『コラテラル』 -展開のスピード感と余韻
『あの頃ペニー・レインと』 -隅から隅まで良い

 このうち3本は映画館で観たもの。1年目の最初の『マレフィセント』以来、2年目までは映画館に行っていなかったのだが、2年半ぶりの『君の名は』からこっち、この先はぼちぼち映画館での鑑賞も復活かもしれない。
 さて、上記は観た順で、評価順ではない。どれか突出しているかと見直しても、ベスト1は選べない。
 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『ドント・ブリーズ』のサスペンスも、『LIFE!』『La La Land』『あの頃ペニー・レインと』の多幸感と切なさも、『セッション』『アメリカン・ビューティー』『告白』『コラテラル』の上手さも大いに満足だが、もろもろの思い入れも含めると、この1年間では『この世界の片隅に』の年、と考えるのが良いのかもしれない。
 以下はベスト20で、上記と迷った作品。

『ゼロ・グラビティ』 -サスペンスを阻害するもの
『ヒット・パレード』 -多幸感に満ちた世界
『日本のいちばん長い日』 -重厚な画面に歴史の断片が現前する
『君の名は』 -IMAXの力か
『ジャッカルの日』 -淡泊で緊迫のクライム・サスペンス
『モンスターズ/地球外生命体』 -愛しい怪獣映画の佳作
『天国の日々』 -寡黙なドラマ、雄弁な風景
『天国と地獄』 -犯罪捜査の過程は丸
『アルゴ』 -過不足ない娯楽作
『めぐりあう時間たち』-いずれ観直して

 名作の評価の高いものが多くて、それぞれさすがではある。あとはこちらとの相性。
 それぞれ、多幸感では『ヒット・パレード』より『LIFE!』『La La Land』『あの頃ペニー・レインと』だとか、上手さでは『ジャッカルの日』『天国と地獄』よりも『セッション』や『コラテラル』だったのだ。

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