2022年2月12日土曜日

『ハロウィン』-凡作

 名高いオリジナルは未見で、今回はロブ・ゾンビのリメイク。

 少年時代のマイケル・マイヤーズが不気味だったが、長じてのブギーマンは『13日の金曜日』と変わらず、印象はかなりあっさり。特筆すべき演出やらアイデアはないと思った。

 その後でオリジナル版も観てみると、後半の展開はほとんどそのままだったが、少年時代が長いことと、主人公のヒロインとマイケル・マイヤーズの関係が描かれたりして、ロブ・ゾンビ版はかなり盛り沢山になっているのだった。

 にもかかわらず、全体の印象は明らかな低予算のオリジナル版と、それほど変わらず、結局二つの家をまたぐ追いかけっこにハラハラする、という趣旨は変わらないのだった。そしてそのハラハラ度合いは、情報量が上がったリメイクより、シンプルなオリジナルの方が上だったりする。

 なぜだ。不思議だ。

 カメラワークとか編集のタイミングとか諸々の要素なんだろうか。

 それとも安っぽい画面の日常性が、殺人鬼との落差を生んでいるんだろうか。

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