2022年2月13日日曜日

2021年第4クール(10-12)のアニメ

 とりあえず目を通すのに年をまたいでしまう。結局録画したものを観ずに廃棄したものもあり。


「鬼滅の刃 無限列車編」

 問題の史上最高興行収入映画をテレビ放送した後で、通常枠で同じ題名の連続放送をするのはどういうわけかと思って見てみる。ブームの火付けになったという旧シリーズの放送は2クール全て見ているが、それほど惹かれはしなかった。が、こちらは1回目から妙に面白い。どうもその面白さはこの映画の主人公の一人である煉獄杏寿郎のキャラクターにある。それ以外は旧シリーズと同程度。煉獄の、あまりに真っ当に真っ直ぐな精神のありようがシンプルに感動的だった。


「ブルーピリオド」

 原作マンガの評価が高いことは知っていたから、どんなもんかと思って観てみる。アニメの質は、回によって高かったり低かったりする。

 もちろんそれよりも原作由来の、青春の不安と熱気と切なさは確かだった。物語の起伏としては芸大受験という特殊性についての興味で引っ張っていきつつ、不安と昂揚も十分に喚起する。

 そして何より、「画を描く」ことに関する考察の深さは、本人にその経験があるからなのだろうが、それにしても丁寧に言語化されていることに感心する。

 

「さんかく窓の外側は夜」

 ヤマシタトモコの原作が素晴らしいんだろうけど、12話ワンクールの中で、霊払いのいくつかのエピソードとともに、主人公二人の過去編から「先生」との戦いまで、大きな流れも捉えて、最後は感動的だった。

 作画はそれほど質の高いものではなかったが、異界を映像化する難しさによく挑んでいるとも思った。


「見える子」

 軽く見られるホラー・コメディ。同じクールに吸血鬼ものが何本もあるなあとここ数年、よく思っていたが、今クールでは「霊の見える人」物が「さんかく…」とともに並んだ。

 主人公の家の朝の団欒風景の終わりに、仏壇の前に来たときに父親の写真が飾ってあって、さっきからいた父親が既に死んでいたのだとわかるエピソードなどは、設定を活かして見事だった。


「takt op.Destiny」

 SFとしては、結局クリーチャーのD2って何で、何を目的にしているのか、とかムジカートという、少女をロボット化して闘わせるという、何やら不健全な欲望の設定がどういう仕組みなのかとか、この1クールの中では描く気がないらしいので、どうも満足感が満たされないのだが、戦闘シーンのスピード感だけは恐ろしくレベルが高かった。


「海賊王女」「サクガン」「エウレカセブン・ハイエボリューション anemone」は途中まで観ようと思って録っていたが途中で投げた。


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