続けてホラーを。
コロナ禍で普及したZoomを使ったホラーという設定は、ありきたりとはいえ悪くない。一種のPOVでもある。低予算で済むわりに、アイデア次第では面白くもできそうだ。
PCの画面越しという限定された視野だからこそ、そこで起こることに想像力をかきたてる。そして画面の中で起こる怪異に、高度に精密な特殊メイクの技術を必要としない。怖い物を直接見せるよりも観客の想像力で補わせるというホラーの基本を抑えている。
だがまあ結局のところ、そこそこ、だった。起こるイベントはポルターガイストなどの見えない霊の起こす怪異だったり、参加者の錯乱だったり。突然ビックリ系が頻発するのは安いホラーの定番だとも言える。もうちょっと新奇な怪奇現象を起こすか、さらに心理的な恐怖を煽るイベントの起こし方や描写を工夫してくれたら、と思った。
それにしても、こういう低予算映画でも、役者たちのうまさ、自然さには脱帽する。アメリカの演劇界の層の厚さ。
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