リメイクの『アイ・アム・レジェンド』はテレビ放送で2回観ていて、古典的名作になっているという本作は初めて。
冒頭の人気の無い街並や、始終風の吹いている寂しい終末感はとても良い。ゾンビ物の古典になっているところにも敬意を払うべきかもしれない。
が、原作のリチャード・マシスンは監督の演出力を低く評価したというのもむべなるかな、リアリティの水準はとても低い。緊張感もないしつっこみどころもある。ドンデン返しもまるで生きていない。
気になって『アイ・アム・レジェンド』を見直してみると、あまりの映画力の差にクラクラする。人が死に絶えて3年経ったニューヨークの街が、圧倒的なスケールで描かれる。
だが、こっちにはドンデン返しがないのだった。そんなのありなのか? 結末の意味がまるで変わってしまうこんな改変が。
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