2014年11月12日水曜日

高野文子

 最近、新聞の書評で高野文子の12年振りの新刊が出ていることを知って驚いたのだが、今日、大修館の出している『辞書のほん』というフリーマガジンで連載されている穂村弘の対談「よくわからないけど、あきらかにすごい人」の今月号のゲストが高野文子だったのを見つけて再度びっくり。
 高野文子は卒論でも言及した、思い入れのある存在なのだが、連載名の「よくわからないけど、あきらかにすごい人」は、ほんとうに高野文子のためにあるような形容だ。未読だが先月号のゲストが萩尾望都で、彼女が「自分以降のマンガ家ですごい人は?」と訊かれて高野文子と即答したのだそうだ。おお! 萩尾望都にそう言わしめる高野文子はやっぱり「すごい」が、まあ多くのマンガ読みがそう思っているのも間違いない。そして高野文子も萩尾に導かれてマンガを描き始めたのだとか、自分に近い存在は樹村みのりだと言っていたりするのを読んで感慨に耽る。樹村みのりもまた私にとっては大学生の頃からの最重要作家なのだった。
 高野の新刊『ドミトリーともきんす』もいつ買うかは単に時間の問題で、買わないという選択肢はないが、さて、読むのは怖い。読んで「面白かった」とかいう腑抜けた感想を書く訳にもいかないだろうし。とりあえず『棒がいっぽん』と『黄色い本』を読み返して、準備体操をするか。

 昨日注文した北園みなみの『PROMENADE』とウワノソラの『ウワノソラ』がもう配達されてびっくり。amazonnおそるべし。ルルルルズも注文してしまえばよかったか。

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