娘の招待で劇団6番シードの25周年記念公演「劇作家と小説家とシナリオライター」というお芝居を観てきた。
題名にある三人の作家が共同で一つの物語を作り、メディアミックスで展開するという企画のために会議室に集められる。アイデアを出し合い、世界観、登場人物、物語のシノプシスを組み立てていく。
始まってすぐに、台詞が掛け合いになる、よく練習された芝居に安心する。金を取る舞台だけのことはある。
物語を作る物語、つまり自己言及的な物語だ。三人の作家の中には劇団を持つ劇作家もいる。映画を撮る映画はそれなりに面白くなることが多い。最近でいえば『カメラを止めるな』がそうだった。素材や舞台や登場人物に対する知識もあり、愛情もある。面白くなるのも当然だ。
舞台は、物語を作るために三人が話し合う場面と、それぞれの作家の物語、そして作られつつある物語が重層的に展開する。物語作りの話し合いのシーンと物語内物語は、同時に舞台上で展開する。そして物語内物語の登場人物を演ずる役者が、そのままそれぞれの作家の個別の物語において、別な、物語内での「実在の」人物を演ずる。物語の層が複雑にからみあう。
そして、物語の最終場面で、物語内に登場するある人物が、「三人の作家が物語を作るという物語」を作るという展開になる。物語がウロボロス的円環を成すのだ。
全編の複雑な物語の構成に感心しきりだったが、とりわけこのラストには脱帽だった。
題名にある三人の作家が共同で一つの物語を作り、メディアミックスで展開するという企画のために会議室に集められる。アイデアを出し合い、世界観、登場人物、物語のシノプシスを組み立てていく。
始まってすぐに、台詞が掛け合いになる、よく練習された芝居に安心する。金を取る舞台だけのことはある。
物語を作る物語、つまり自己言及的な物語だ。三人の作家の中には劇団を持つ劇作家もいる。映画を撮る映画はそれなりに面白くなることが多い。最近でいえば『カメラを止めるな』がそうだった。素材や舞台や登場人物に対する知識もあり、愛情もある。面白くなるのも当然だ。
舞台は、物語を作るために三人が話し合う場面と、それぞれの作家の物語、そして作られつつある物語が重層的に展開する。物語作りの話し合いのシーンと物語内物語は、同時に舞台上で展開する。そして物語内物語の登場人物を演ずる役者が、そのままそれぞれの作家の個別の物語において、別な、物語内での「実在の」人物を演ずる。物語の層が複雑にからみあう。
そして、物語の最終場面で、物語内に登場するある人物が、「三人の作家が物語を作るという物語」を作るという展開になる。物語がウロボロス的円環を成すのだ。
全編の複雑な物語の構成に感心しきりだったが、とりわけこのラストには脱帽だった。
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