2022年1月13日木曜日

『トロールハンター』-やっと観られた

 POV映画ということでいくつかの映画サイトで取り上げられていたが、レンタル店では見つからなくて気になっていた。ようやく。

 何よりフィンランドの山並みが美しい映画だったが、まあそこではない。基本はモンスター・パニックでありホラーだ。

 POVのモキュメンタリーは、本当なのではないかと思わせる仕掛けがミソなのだが、その点では体長数十メートルの哺乳類であるトロールが実はいっぱいいて、政府によって隠蔽されているから人々に知られないという荒唐無稽な設定を本当らしく見せる工夫はあまりなかった。わずかに、本物の送電施設を、これはトロールを閉じ込めるために張った電線だということにしたり、窓の外の牧場の牛を、あれはトロールのエサだと言ったり、といったそのまま現実にあるものを映画に取り入れる工夫は見られるものの、何より、戦いのリアリティが薄い。

 いくつかのトロール登場のシーンも微妙だし、登場人物のキャラクターもそれほど掘り下げられずにいる。作品としてはそれほど大きな満足感はない。

 ただ、最後に出てくる最も大きなトロールの足下を車で駆け抜けるカットはよくできていた。

 


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