2022年9月1日木曜日

この1年に観た映画 2021-2022

 今年は85本。

 コロナ初年度の一昨年よりペースが落ちたが過去2番目に多かった。11月に12本観ている。秋に映画。これからの時期ということになるが、最近NHK-BSのドキュメンタリー番組に面白い物が多いのを再発見してせっせと観ているので、そこに結構時間がとられてもいる。今年はどうか。

 さて85本から選ぶ10本。


11/13『マリグナント』-映画館で観るホラー

11/25『1917』-制作の情熱

12/8『ドロステのはてで僕ら』-最高

12/27『LION 25年目のただいま』-子供の不安

1/12『残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う』-「楽屋」

1/20『ワンダーウォール〜京都発地域ドラマ〜』-脚本と若手俳優

2/5『THE GUILTYギルティ』-すさまじい緊迫感と焦燥感

2/26『愛しのアイリーン』-価値ある映画化

5/23『エンドレス 繰り返される悪夢』-よくできたループ物

8/1『明日への地図を探して』-丁寧な作り


 ホラーとしては一本きりの『マリグナント』は映画館で観るというアドバンテージがあるものの、ホラーとしては次点の『ゴーストランドの惨劇』のように特別感のあるものというより、「よくできた」という完成度の高さを評価した。

 同様の「よくできた」お話作りということでは『エンドレス 繰り返される悪夢』がループ物として出色のできで、韓国映画らしい過剰さとのアンバランスさを越えて選びたい。

 『1917』と『LION 25年目のただいま』は堂々たる大作米画の中から、圧倒されるような思いで観た2本。

 『THE GUILTYギルティ』は対照的に、低予算だが完成度の高い脚本と演技、演出で見せた欧州映画。

 邦画としては『残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う』をベスト10に入れるのは我ながらどうなの、という気もするが、それくらい楽しかったし、心に残ったのは間違いない。

 同じく舞台劇から派生したプロジェクトとして『ドロステのはてで僕ら』は、さすが上田誠ブランドというだけでなく、映画的工夫も凝らされていて唸らされた。

 『ワンダーウォール〜京都発地域ドラマ〜』は素材の良さもあって好印象の度合いが高いが、邦画3本とも、予算としてはハリウッド映画の規模の何分の一くらいなのやら。

 それらに比べて、同じく大作とは言えない『明日への地図を探して』を観ると映画的な文化の厚みが違うなあとあらためて思い知らされる。

 さて、後を引くという意味で今年一番なのは『愛しのアイリーン』だったか。原作を再読してしまったせいもあるが。


 次点10本。


11/22『アルカディア』-不穏と脱出

11/27『A Ghost Story』-「意味」は判然としない

12/4『LIFE』-サスペンスと強い感情

1/7『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』-爽快

1/30『ゴーストランドの惨劇』-佳品

5/27『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』-男の子

6/25『フロッグ』-複線の伏線

6/29『アメリカン・スナイパー』-戦場と日常と

3/31『王立宇宙軍 オネアミスの翼』-やはり名作

8/25『インターステラー』-手間のかかった奇跡


 以下85本を視聴順に。


9/8『屍人荘の殺人』-意外とスカスカな

9/12『イニシエーション・ラブ』-ドンデン返しだけが

9/12『リズと青い鳥』-残念ながら

9/18『REC3 Génesis』-謎設定のゾンビ物

10/3『ゼイリブ』-過剰とアンバランス

10/9『シャイニング』-「世界遺産」的

10/10『ソウ・レガシー』-映画における倒叙トリック

10/16『マラソンマン』-正統派サスペンス

10/20『ババドック』-メタファーとしてのホラー

10/23『大統領の陰謀』-準備が足りない

11/1『幸せのレシピ』-魔法がとけて

11/2『箪笥』-腑に落ちない

11/3『マッド・ハウス』-「洗脳」に見えない

11/4『HELLO WORLD』-アニメのキャラクター

11/13『マリグナント』-映画館で観るホラー

11/13『ゾンビ・サファリパーク』-B級ながら良作

11/18『キャビン・イン・ザ・ウッズ』-不思議な不穏な

11/21『ゾンビワールドにようこそ』-設定を活かす

11/22『アルカディア』-不穏と脱出

11/25『1917』-制作の情熱

11/27『A Ghost Story』-「意味」は判然としない

11/27『ビートルズと私』-雑談

12/4『LIFE』-サスペンスと強い感情

12/4『ウトヤ島7月22日』-工夫がなく不合理

12/8『ドロステのはてで僕ら』-最高

12/12『ゾンビ・リミット』-真面目なゾンビ映画

12/19『ファウンド』-よくわからない

12/23『The Loop 永遠の夏休み』-ループ物の落とし前

12/24『キャビン・フィーバー』-許せない不合理

12/26『AKIRA』-細部の想像力

12/27『LION 25年目のただいま』-子供の不安

12/28『ヘイトフル・エイト』-初タランティーノ

1/7『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』-爽快

1/12『残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う』-「楽屋」

1/13『トロールハンター』-やっと観られた

1/16『ほえる犬は噛まない』-レインコートと紙吹雪

1/20『ワンダーウォール〜京都発地域ドラマ〜』-脚本と若手俳優

1/26『(r)adius』-ジャンルの混交

1/29『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』-ジブリ的フランスアニメ

1/29『サランドラ』-父権的家族

1/30『ゴーストランドの惨劇』-佳品

2/2『さんかく窓の外側は夜』-無惨な絵解き

2/5『Knives Outナイブズ・アウト』-間然するところのない

2/5『THE GUILTYギルティ』-すさまじい緊迫感と焦燥感

2/6『名前』-テーマ回収の浅さ

2/10『オッド・トーマス』-縁のないエンタテイメント

2/12『ハロウィン』-凡作

2/26『愛しのアイリーン』-価値ある映画化

2/27『グランド・ジャーニー』-ちょっと冷める

3/4『凶悪』-批評的ではなく

3/5『ハロウィン』-ヒット作のはずだが

3/6『バトル・オブ・セクシーズ』-「問題」作としてでなく

3/12『スパイの妻』-リアリティの水準

3/16『寝ても覚めても』-わからない

3/19『透明人間』-評価保留

3/31『王立宇宙軍 オネアミスの翼』-やはり名作

4/2『ランダム 存在の確率』

4/21『天使のたまご』-雰囲気だけでは

4/24『攻殻機動隊SAC』-おそるべき

4/30『ブラック校則』-拮抗しない

5/1『特捜部Q 檻の中の女』-北欧ミステリー

5/2『特捜部Q Pからのメッセージ』-計算された救い

5/15『機動警察パトレイバー the movie2』-最高

5/23『エンドレス 繰り返される悪夢』-よくできたループ物

5/27『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』-男の子

5/28『ルーム』-強い

5/29『シライサン』-なぜ映画では

6/4『Zoom』-層の厚さ

6/11『メッセージ』-よくできたSFではあるが

6/15『OLD』-ある種のSSS

6/25『フロッグ』-複線の伏線

6/29『アメリカン・スナイパー』-戦場と日常と

6/30『響 -HIBIKI-』-賛否

7/15『夜の来訪者』-精緻な脚本

7/16『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』-盛衰

7/23『ペリカン文書』-堂々のハリウッドサスペンス

7/31『ムーンフォール』-パターン

8/1『明日への地図を探して』-丁寧な作り

8/7『ザ・ハント』-内面への好奇心

8/9『It: Chapter Two』-前作には及ばず

8/10『1408号室』-想像の恐怖

8/13『パーム・スプリング』-完成度の高いループ物

8/24『悪の教典』-三池節

8/25『インターステラー』-手間のかかった奇跡

8/26『アフタースクール』-ミスリードとどんでん返し

8/27『ダークナイト』-とびきりの


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