2016年8月23日火曜日

この1年の映画 その2

 うっかり更新が滞っているうちにブログ開設二年となった。去年の今頃にも、一年目の映画について振り返ったので、今年も。
 ブログに記録しようとすることが映画を観る動機となっている面もあったため、一年目は意識して観ていたようなところがある。二年目はさすがにちょっと息切れ。かつ、ブログの記事を書くこと自体が時間的な負担になっているところも否定しがたい。観てから、それについて書くまでに、いつも時間的な隔たりがある。
 そういうわけで、2014年の8月の開設から一年で観た映画は75本だったが、2015年の今頃から今にいたるまでに観たのは以下の60本。

『ザ・バンク 墜ちた巨像』
『誰も知らない』
『英国王のスピーチ』
『ショーシャンクの空に』
『GODZILLA ゴジラ』2014年版
『オカルト』
『ノロイ』
『運命のボタン』
『オブセッション ~歪んだ愛の果て』
『96時間/リベンジ』
『アルカトラズからの脱出』
『セクター5 第5地区』
『見知らぬ医師』
『ラスト・キング・オブ・スコットランド』
『ニック・オブ・タイム』
『リプリー』
『アジャストメント』
『狩人の夜』
『パニック・フライト』
『桐島、部活やめるってよ』
『ワルキューレ』
『ウルトラ・ヴァイオレット』
『キリング・ミー・ソフトリー』
『フローズン・グラウンド』
『単騎、千里を走る』
『コンテイジョン』
『シックス・センス』
『127時間』
『ショコラ』
『GONIN』
『ギャング・オブ・ニューヨーク』
『クラウド・アトラス』
『クロール 裏切りの代償』
『ザ・クリミナル 合衆国の陰謀』
『永遠の僕たち』
『0:34』
『シャイン』
『ライフ・イズ・ビューティフル』
『Friends after 3.11 劇場版』
『わらの犬』
『エンド・オブ・ザ・ワールド』
『ホワイトハウス・ダウン』
『メランコリア』
『ゲーム』
『アルティメット2』
『リトルダンサー』
『奇跡の人』
『スーパー8』
『ウェールズの山』
『ザ・ビーチ』
『その男 ヴァン・ダム』
『マン・オブ・スチール』
『レイクサイドビュー・テラス 危険な隣人』
『死霊館』
『エクスペリメント』
『スイミング・プール』
『リード・マイ・リップス』
『コワすぎ! 劇場版』 
『海がきこえる』 
『ブレイクアウト』

 この一年の折り返しのあたりから、記事のタイトルに、映画のタイトルとともに、ちょっとした見出しをつけることにした。ちょうど『シャイン』からだ。そこまでは監督やら原題やらを付け加えたり付けなかったり。こうした工夫も、自分の印象を明確にしておくにはいくらか役に立つ。
 去年のように長い考察を加えた映画はない。比較的長い考察は『桐島 部活やめるってよ』について書いた記事だが、これは主に批判であって、作品としての思い入れはそれほどない。
 では思い入れのある映画はどれか。昨年にならって10本を選ぼう。上記60本には、初めて観たわけではない、折り紙付き「名画」もあるので、ここは初見映画に限定して挙げる。

『ザ・バンク 墜ちた巨像(原題:The International)』
『オカルト』(監督:白石晃士)
『狩人の夜』(監督:チャールズ・ロートン)
『パニック・フライト』(監督:ウェス・クレイブン)
『127時間』(監督:ダニー・ボイル)
『ザ・クリミナル 合衆国の陰謀』(原題:『Nothing But the Truth』)
『シャイン』 -無垢である痛みと幸福
『ライフ・イズ・ビューティフル』 -ホロコーストと幸福感
『エンド・オブ・ザ・ワールド』 -「終末」に誰と過ごすか
『ホワイトハウス・ダウン』 -不足のない娯楽大作

 とにかく印象に残ったもの、という基準で選んだが、その印象はさまざまだ。『シャイン』『ライフ・イズ・ビューティフル』あたりの、初めて観るが、名画であることは「折り紙付き」の映画もある。
 『ホワイトハウス・ダウン』『パニック・フライト』は、制作規模に大きな差があるものの、どちらも堂々たるエンターテイメントで熱狂させてくれた。
 『オカルト』『狩人の夜』は、映画史上の重要度においては大きな差があるものの、どちらも奇妙な味わいが印象深い、怖くはない恐怖映画だった。
 『127時間』『ザ・クリミナル 合衆国の陰謀』は、やはり制作規模にも、監督の力量にも大きな差があるとは思うが、どちらも緻密に作られたお話と、主演俳優の演技に感心した。
  『エンド・オブ・ザ・ワールド』は、凄い映画、とは思わぬものの、思い出すと奇妙な愛おしさを感ずる映画だった。「懐かしい終末」というのは、70年代SFへのノスタルジーに付されるコピーか。
 そして、総合的な評価としては『ザ・バンク』に最も圧倒された。脚本も演出も演技も、すべての要素が圧倒的だった。
 番外として『その男 ヴァン・ダム』を挙げる。これもなかなかに愛おしい映画だった。

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