『怒りのデスロード』を観るための予習として。
第一作を観たことは、たぶんある。さだかではない。何も覚えていない。メル・ギブソンとしては『リーサル・ウェポン』ほどにも覚えていない。
で、たぶんこういうディストピアにまず惹かれるべきなんだろうと思うが、ディストピアは都会であってほしい。撮影費用の問題で荒野を舞台としている本作には、ディストピア映画に感ずる魅力を感じなかった。
ヒーローものとしても、例えばジェイソン・ステイサムのアクションを見てしまうと、時代を感じざるをえない。侠気があるか? まあそこそこには。
何より、コミュニティに深入りしないで出て行こうという中盤の行動はいいのだが、あまりにあっさり敵の攻撃の前に敗れる情けなさは、見ていてひどくがっかりする。不運ではなく単なるバカにしか見えず。ヒーローとしての主人公に惹かれなかった。
だがアクションとしてはすごかった。終盤の石油採掘所からの脱出劇は。
見ていて、撮影で死人は出てないんだろうかと心配になるようなカーレースと、走る車上でのバトル(実際に大怪我はあったそうだが)。
これは大画面で大音量で観るべき、まさしく「映画」なんだろう。
最後で満足して、全体が回想の枠組みに閉じ込められるエピローグのナレーションも、安易な手法だと思いつつもなんだか感慨深い。
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