観始めてから、はて誰の作品だったかと確認してみるとトニー・スコットか。なるほど映画としての手触りは確かだ。
だがどうも展開が似ている。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』に。多分『テルマ&ルイーズ』とか『ボニー&クライド』とかとも似てるんだろうがそちらは未見で、それらに影響を受けているという『ナチュラル・ボーン・キラーズ』なのだが、調べてみるとあにはからんや、脚本がタランティーノなのだった。
比較して言えば『ナチュラル・ボーン・キラーズ』の、オリバー・ストーンのような悪ふざけをしないトニー・スコットの語り口は、物語展開の面白さだけを端的に描き出していた。デニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンの対峙はひりひりする緊張感だし、展開のスピード感とカタストロフの過剰さもうまい。
ただ、こういう人たちにはついていけない、という感じは止みがたく、ある。犯罪に対するハードルの低さも、「トゥルー・ロマンス」なるものを信じてしまう脳天気さも。
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