2020年3月27日金曜日

『フライト・ゲーム』-怒濤の展開

 『フライト・プラン』や『パニック・フライト』あたりに混じって、観たことがあるかどうか記憶が怪しいぞと思って録画して観てみると、覚えがない。
 だがリーアム・ニーソンに続いてジュリアン・ムーアが出てくるあたりで、これは一応最後まで観ようという気になる。このキャスティングなら外すまい。
 展開がスピーディで先が読めず、ぐいぐい引っ張っていきながら、見せ場もしっかり作る。飛行機が急に高度を下げるのを、登場人物がいきなり客室の屋根に跳ね上げられる描写で表したり、狭い機内トイレで格闘したり。主人公の活躍振りは『96時間』並みといっていい。というより、リーアム・ニーソン、キャラ被り過ぎ。
 緊迫した場面で娘のことを語って乗客の心に訴える長広舌は、感動的というより緊迫感を損なうからマイナスだったが、全体によくできたエンターテイメント作品になっている。
 だが、リーアム・ニーソンという、映画全体のタッチといい、なんだか覚えがあると思ったら、『96時間』の方ではなく『Unknown』の監督なのかあ。あれも、次から次への予想の出来ない展開になる、よく出来た映画だった。

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